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くりのおかし

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昼間の陽射しはピカリと暑いのだけど、
朝や夜や雲や夕焼けは、すっかり秋です。
空気と風は、乾いて澄んだ音が鳴る。
今夜は、ちょっとふっくらめのかわいらしい三日月です。
小屋を出るときは、なんだかかわいい欠け具合・・と見上げていたのに
配達の帰り道にはだんだんとおいしそうに見えてきました。
栗とおんなじくらいの色だったので。
おなかもすくころだったのです。

秋の小屋は、毎回クリのお菓子がならんでいます。
バニラで煮る栗は、ふっくりとやさしい味わいのおかしにしたいので
パウンドケーキやマドレーヌになったりします。
今週あるお寺様から戴いた栗は、渋皮のまま煮ました。
背の高~い栗の木の、小さいクリの実です。
こちらは週末タルトにする予定。
秋の間は、毎週、栗むきをするのだけれど、
ただただひたすら栗をむいている時間が、
わたしはどうやら、栗むきが好きなんだ、と最近わかりました。
コトコト プツプツ もわもわ~ ぷう~ん
お鍋のまわりは小さい音といいにおいで満ちていて、楽しいです。
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by trespetits | 2009-09-25 22:23 | 日記
toc!toc!

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きれいなグリーンのこのリンゴ、
英国原産の「ブラムリー」と言う名前のリンゴです。
生食に美味しく向くように育った日本のリンゴと違い、
料理や加熱に向いた品種なのだそうです。
日本では長野で栽培されているとのこと、
ご紹介してくださった方がいて、トレプチも初めて使ってみることにしました。
食べてみると、少し渋みや酸味がある味わい、
きのうの店では、アッサムティと組み合わせたお菓子になりました。
イギリスの田舎で焼いたお菓子みたいな、気持ち。
焼くと酸味が増して、柔らかな口触り。
珍しいこのリンゴ、しばらく小屋のお菓子になって並びます。

店を閉めていた夏の間も、秋からの作物の出足を探りながら
市場に出る果物を順々に試したり、
秋にお願いする生産者の方に電話をして、様子をうかがう8月でした。
どの農作物も、今年の天候に大きく影響を受けていて、元気を無くしたり、
本来の持ち味が極端に薄らいでしまっているものが
どうやらとても多い様子で、不安な気持ちでした。
素材ありきのトレプチのお菓子にとって、実りの季節は
ほんとうなら一年の中でも心待ちにする時期です。
普段よりもっともっとアンテナをめぐらし、手にしてみる果物と、
お菓子になったその先にいるお客さんを想像する狭間で、
う~ん・・・とうなってしまう台所の時間が、なんだか多いこの頃です。
一年かけて大事に育ててきた生産者の方々は、
きっとほんとうに、本当にしょんぼりだろうなあと思います。
食べたお客さんががっかりするなら、農家の方も、私だって、
同じように、もっともっとしょんぼりなのです。
こんなふうにずっと悩んだ結果、
太陽に恵まれず育ってしまった今年のどんな果物にも、
だからこそ、希望を持って向き合うことに決めました。
どうしたらいいかなあ?
他の材料とのバランスを調節していくその間も
まだまだつたない今のトレプチを、思い知ってばかりです。
その時の、最善を尽くしたいです。
わたしのほんとうの理想は、材料とお客さんの、真ん中の一点にあります。
(その一点はすっごくちいさくてムズカシイのだけど。)
素材に無理をさせて、足し算だらけの味にはつくりたくない、、。
すこしづつ変えたり戻ったり、そんな毎日。
こういうことを書くのは店としてどうなの??と考えたけど、
今日は書いておくことにしました。
(お~い、くだものくん、お菓子にしたいんだよ、、、どうしたらいいかな、、?)
細く遠くなってしまった材料たちの、ほんとうのエネルギーのいる場所に、
いつもにまして話しかけてみようって、決めました。
(そして、わたし自身にも、、なのでした、、、)
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by trespetits | 2009-09-11 21:13 | 日記